名前が「な行」ではじまる男優・女優
中原早苗(なかはらさなえ)
以前がどんな演技をしていたのか私(管理人)は知らないが、調べてみると蟹工船や太陽の季節に出演している。
娘時代から活躍していたんだ、たぶん。
元カレが川地民夫で、旦那が深作欣二。2012年に逝去。
よく間違われるのが、山守義男の妻役をやったと思われること。
山守利香役は木村俊恵であり、中原早苗が演じたのは第四作頂上作戦での打本の情婦(打本と一緒に山守組の連中に拉致され、江田から拳銃を突きつけられる)と、第五作完結篇での佐伯明夫桜木健一の姉役(睡眠薬を飲まされる)だ。
そして仁義シリーズが終わった後の新・仁義なき戦いで、山守の妻役を演じる。
木村俊恵が作ったキャラクター通りの山守利香を演じている。
中村英子(なかむらえいこ)
ポスト藤純子オーディションで賞を獲得し、映画デビューを果たした元モデル、女優。
第一作での若杉の情婦も、第三作代理戦争での早川の情婦も、酸いも甘いも噛み分けた大人の女、男を立てるイイ女を演じている。
映画数本に出た後に、山口組三代目田岡一雄の長男と結婚し、一年後にガス自殺。24歳の誕生日の一週間後だった。
中村錦司(なかむらきんじ)
1960年代から1990年代まで数多くの映画、テレビドラマに出演した脇役俳優。
主演級の役がないので一般的な認知度は高くないけれど、仁義シリーズのファンならば抑えておきたい役者さん。
第一作仁義なき戦いでの中原市議(大久保が山守に紹介)、第二作広島死闘篇での倉光俊男(大友連合会二代目)、第三作代理戦争と第四作頂上作戦での神和会副会長の伊丹義市(後に二代目会長になる)はどれもストーリー展開に絡む重要な役だ。
後の作品になるほど、セリフが少なくなっている。
渚まゆみ(なぎさまゆみ)
1960年頃から活躍する歌手、女優。
「奪われたいの」は私(管理人)の好きな昭和歌謡の一つ。
浜口庫之助との年の差婚で引退したが、ハマクラ没後にテレビドラマ数本に出ているらしい。
本シリーズには二作品に出演。 第四作頂上作戦でミーコがヤッチンに「また、遭うてえ~」とせがむシーンは、なんか、悲しかった。
夏八木勲(なつやぎいさお)
1960年代中盤に映画デビューし、今も第一線で活躍する男優。
一時期「夏木勲」という芸名でも活躍(戦国自衛隊や鬼龍院花子の生涯など)。
若い頃から主演級の役も多く、テレビでもよく見かける俳優だったので、第四作頂上作戦では役不足みたいな感じがしたけれども、実際のモデルとなった人物が、映画公開当時の某組織の大立者であることを後で知った。なるほど。
成田三樹夫(なりたみきお)
1960年代中盤から1990年まで多くの映画に出演した敵役專門の俳優。
印象的な作は仁義シリーズ以外には、柳生一族の陰謀のお公家さんと、テレビドラマ探偵物語の刑事か。
腹にずしんとくる低い声がかっこいい。 第二作広島死闘篇で「トるなら、なんでワシをトらんのなら」と山中を叱りつける。
成瀬正孝(なるせまさたか)
1970年代からさまざまな役を演じる俳優。ピラニア軍団に所属。
本シリーズではセリフはない。本シリーズの後に続く、新仁義なき戦いシリーズを初め、この時期の東映ヤクザ映画に軒並み出演している。
名和宏(なわひろし)
水戸黄門に出てくる悪代官のイメージが強すぎる俳優。
本シリーズで、土居と村岡という二人の親分を演じている。
親分としてのタイプは違うのだが、何度観ても混同してしまうのは何故だろう。
西田良(にしだりょう)
1960年代からさまざまな東映映画に脇役として出演した俳優。
テレビドラマでは大岡越前や水戸黄門や必殺シリーズや暴れん坊将軍なんかによく出てくる。
野川由美子(のがわゆみこ)
1960年代から現在に至るまで多くの映画やテレビドラマで活躍する女優。
第五作完結篇に出てきたのを見て、なんだかすごい違和感、というか場違いな印象を持った。 それまでにもいくつかの東映ヤクザ映画では見ていた顔だったが、テレビの役者さんというイメージが強すぎて、こうした実録ものにはうまく馴染めないんじゃないか、なんて、中学生の私(管理人)は偉そうに思ったものでした。
野口貴史(のぐちたかし)
1960年代から数多くの映画に出演している脇役俳優。
本シリーズでは全五作品に、広能の子分として登場。
映画内でその役名は明らかにされていないが、台本上では「岩見益夫」という名前で、一作から四作目まで登場。
五作目では台本上「水本登」という役を演じている。
もしも第五作も「岩見益夫」だったなら、金子信雄と菅原文太以外で同じ役を五作品で演じた唯一の役者だったのに、残念。
映画内には役名はクレジットされてないのだから、最後も「岩見」でよかったんじゃないか(管理人感想)。
第一作で刑務所から出てきた広能を迎え、雀の涙程度の「今月の分」を山守から貰った広能に対して「全財産くれちゃるいう約束はどうっとるんですかいのう」と言ったのが岩見益夫。
第五作では伊吹吾郎演じる氏家の弟分的な扱いになっている。