名前が「さ行」ではじまる男優・女優
酒井哲(さかいてつ)
1970年代に何本かの東映映画のナレーションを務めた。
本シリーズでは第一作以外の4作品のナレーションを行なっている(第一作のみ小池朝雄)。
桜木健一(さくらぎけんいち)
1960年代終盤からテレビを中心に活躍する男優。 柔道一直線と刑事くんが有名。デビューは映画だが、仁義ほか数本にしか出演していない。
第五作完結篇で、間違って自分の足に水中銃を打つは、姉さんの家族に睡眠薬を飲ませて小銭を盗むは、未成年をボコボコにして組に入れようとするは、テレビのイメージとはあまりにかけ離れた演技に驚いた。
極めつけは槙原を襲おうとして小便をチビってしまう場面。
リアルな描写を求めた、仁義ならではの演出でした。
汐路章(しおじあきら)
1950年代から悪役として活躍する俳優。
蒲田行進曲のヤスのモデルなのは有名な話。
悪役専門のこの役者も、本シリーズではちっとも悪役を演じていない(そもそも悪役なんて登場しないし、もしかすると登場人物全員が悪役なのかもしれない)。
演じたのは、坊さんと教師と看守である。
「広能くんは、おるかねぇ」のセリフは、教え子を組員に推薦する教師。面白すぎ。
志賀勝(しがまさる)
1960年代から数多くの映画に出演する悪役俳優。ピラニア軍団の一員。
第一作では有田の子分として山方を殺害、第二作広島死闘篇では大友組組員で拓ぼんをイジメ、第四作頂上作戦では山守に命令されて岡島を温泉で射殺。
拳骨ラッパらに対して、「あんたら見とったとおりじゃ」のセリフ。
宍戸錠(ししどじょう)
1955年から活躍する、日活出身の俳優。エースのジョー。
本人は東映映画なんて興味もなかったし、ましてヤクザ映画なんて観たこともないままに第五作完結篇で大友勝利を演じる。
千葉真一のイメージが強すぎていろんな意見があると思うが、この勝利もある意味アリだと思う次第。
少し頭がイカれはじめていたかもしれない大友勝利を演じた後に、新・仁義なき戦いでは本当に脳に梅毒が回った役を演じている。
時代的には完結篇よりもずっと以前の物語なのに、勝利の症状が進んだのかと思ってしまった(笑)。
菅原文太(すがわらぶんた)
あえて何も書くまい。
っていうか、いずれ、管理人コラムページでたっぷりと。
鈴木瑞穂(すずきみずほ)
1950年代から活躍する京大中退の俳優。
本シリーズで演じた編集長も刑事も、なんだか収まりがよくって、画面がシまりますなぁ、こうした正義派の顔が出てくると…。
鈴木康弘(すずきやすひろ)
1950年代から多くの東映時代劇に出演。恰幅の良い武士を多く演じた。
広島死闘篇で山中にバラック小屋で撃たれ、代理戦争の冒頭で「杉原の親父さん、こんちわ」と声を掛けられた後に殺され、完結篇では商店街で市岡の子分に射殺される。シリーズで3回も射殺された。
曽根晴美(そねはるみ)
1950年代後半から東映映画を中心に活躍する俳優。
ちゃんと役名が映画の中でクレジットされる重要な役を三人も演じているのは、松方弘樹と曽根晴美の二人だけ。