5部作を通じて混乱しがちな配役のまとめ
同じ人物:誰でも判る篇
・江田省三&江田省一山城新伍
山城新伍が演じた江田組組長で村岡組幹部(後に天政会理事)。
第二作広島死闘篇では、「江田省三」とクレジットされているが、第三作以降は「江田省一」となっている。
主人公と同じ「しょうぞう」では、現場も観客も混乱すると判断されたのだろう(管理人の想像)。
第二作では山守から「しょうちゃん」と呼ばれているが、この呼び方も以降は一度もされていない。
同じ人物:よく観ると判る篇
・早川英男室田日出男 & 織本順吉
元々、打本組の若頭だったが、子分を置いてけぼりにした打本に愛想をつかし、武田に後ろ盾になってもらい山守組に付く。早川組組長。
第五作完結篇では、天政会幹事長まで登り詰め、なんかオッサン風味が増している。
・大友勝利千葉真一 & 宍戸錠
第二作広島死闘篇で大暴れし逮捕、無期懲役になったはずだが、第五作完結篇では天政会副会長として登場。
三代目会長候補に。
この二人の、イヤ、この人の(笑)セリフは面白い!
同じ人物:よく観ても判らん篇
・松永武林彰太郎 & 松永弘成田三樹夫
松永武は第一作で、広能が広島の海渡組に身を寄せていた時に少しだけ登場する人物。
広能を「客人」と呼び、麻雀の代走に入る。
名前は台本上にあるだけでスクリーン上にはクレジットもされていない。
前提として、この「海渡組」は広島の大組織なので、第二作以降の「村岡組」のことだと理解する必要があり、当時の若頭であれば第二作の松永弘と同一人物であるのが自然。
「武」と「弘」の違いは無視しても良さそう。
これがわかると第三作代理戦争での広能と松永の関係性がよく理解できる。
同じ人物じゃないけど篇
・上田透伊吹吾郎 & 上田利男曽根晴美
・市岡輝吉松方弘樹
第一作で「馬のションベン」発言をする上田透は、長老大久保の遠縁にあたる人物で、これは同じ上田姓の第三作代理戦争から登場する上田利男の実兄。
大久保から「カバチたれんな」と窘められるも、広能をアニキと慕っている。
で、その上田利男の子分が第五作完結篇の市岡輝吉で、彼は代理戦争や頂上作戦の時代から、自らの親分(上田)が広能と組んで戦ってきた最中に若者として従っていたと思われる。
だからこそ、そのヤクザとしての格は大友勝利とは比べ物にならないわけで「牛の糞にもダンダン」発言も納得できる。